群馬での幼少期から大学生活
✅ 群馬出身との事ですが、どの様な学生でしたか？
幼少期は群馬の山間部で育ちました。中学はテニス部、高校は文化部で気楽に活動していました。群馬大学の社会情報学部に進学した際は、地域のフリーペーパー、学部案内のパンフレットや映像を制作するサークルに所属しました。前橋市の駅前商店街などを活性化する目的でフリーペーパー誌を制作して３年程携わりました。私は制作側の担当として、群馬県にゆかりのあるアーティストや著名人の方を掲載しました。
その活動を通して、皆で作り上げる感覚、媒体が人の手に触れて伝わる事に魅力を感じ、就職活動は教育、出版、印刷系企業に志願しましたが、結果的に印刷会社に採用されました。
職を通して学んだ “人” 次第の組織文化
✅ 新卒からどの様な職歴を経験されましたか？
その印刷会社の勤務では、様々な苦労を経験して、精神的にも相当鍛えられました。業務を通して、仕事は、”誰” と共にやるかで人生に多大な影響を及ぼすと感じ、” どの様に生きて、どの様な人間なりたいのか ” 私の人生をより真剣に考え始めました。４年程の勤務となりましたが、退職後は自分の自由な時間を優先して派遣社員として働きました。並行して知人と共に事業を発足したり、フリーランスとしてデザイナーや、業務の効率化を図るエンジニアなど並行して何足かの草鞋（わらじ）を履いていました。
その後、知人からの紹介で教育関連の一般社団法人の代表の方との出会い、組織運営の中核を担う機会をいただきました。その法人は、コミュニケーショや働き方といったテーマでセミナー運営を行い、会員が３００名程の規模でした。その組織運営を通して様々な気づきがありましたが、ここでもやっぱり”人” だな、と。人との関わり方の重要性を心の底から実感しました。
出る杭は打たれる環境であれば、頑張れば頑張るほど周りとの温度差が生じて辛くなります。逆に一人一人の個性を尊重して生かし合い、お互いを承認する文化がそこにあれば人生の豊かさは変わります。
組織運営の中核を担った際、「自分達は、仕事の繋がりを超えた血の通った繋がりだよね。」という話になりました。その時、”まさにそうだ ” と心から感じました。どんな人とどんな価値観で繋がるのか。人次第で その” 組織の文化” は大きく変わると考えます。
起業から東京ビックサイト出展の転機
✅ 会社設立に至ったのはどの様な想いからですか？
当時は、継続してフリーランスとして収入を伸ばし続けるか、自分の人生は何にエネルギーを注げば良いか模索していました。自ら組織運営してやり甲斐を感じた経験や、諸先輩方に一度きりの人生、何事も挑戦したら良いと言われたのを思い出し、2021年の２月に会社を設立しました。心の底から熱が湧いてくる分野で世の中にお役に立ち、人の繋がりに貢献できる仕事をしようと決意したのです。
設立当初は、見込み顧客はゼロからでしたので新規開拓に苦労しました。企業のコンセプトをメイン事業としていましたが、当初一人起業で労力が限定される分、それ以外のロゴや名刺作成などブランディングに繋がるデザイン周りの仕事を扱うには余力が無く、今思えば勿体無いのですが、当時お断りしていた時期もあります。
✅ 設立当初のご苦労からの転機はありましたか？
転機が訪れたのは、大型展示会、東京ビックサイトで３日間開催されたコンテンツEXPOです。そこに思い切って一人で出展を試みました。周りの協力は得た方が良いとのアドバイスを頂き、知人７人程の協力を得て、結果的にどうにか出展費用を回収出来る以上の集客、売上が立ち成功しましたが、今思えば計画性が無く、無茶をしたと思います。３日間の出店中にPDCAを廻して、他企業がライバルとして多く出展しているデザイン系からシフトチェンジを試み、根底にある想いは変えずに、他企業があまり出展していない”ビジョン浸透 “の研修営業に軌道を修正をしたのが功を奏したのです。
デザイン制作と組織活性化ワークショップ
✅ 今はどの様な事業内容に力を入れていますか？
現在、事業内容としては、ブランディングを目的としたデザイン制作と、チームワークが高まるワークショップの２つがメインとなります。チームワークが高まるワークショップでは組織活性化として、各企業様のお悩みに柔軟に合わせて取り組みます。社長と社員の結びつきや会社への帰属意識を強化したり、ビジョン浸透を通して社内間のコミュニケーションを活性化させお互いの強みを活かし合うなど、自己開示の重要性や会社を働く意義を自覚してもらうワークショップを実施しています。
marca-fellow ウェブサイト
また現在開発段階となりますが、年内にビジネス系のボードゲームをリリースする予定です。キャリアコンサルティングの方や大手企業の人事を経験された方の監修の元、弊社メンバーが主体で動いています。最近では７つの習慣などビジネス系のボードゲームが人気ですが、間も無く完成しますので愉しみにしていて下さい。
血の通った繋がりを４７都道府県に
✅ 今後のビジョンをお聞かせください。
血の通った元気な組織、企業、店舗を提案するには、まずは自分自身が組織としてその効果を体現して、その上で世の中にその繋がりを広げています。企業様の中で「この会社に入って良かった」と社員と会社の繋がりを構築し、更に企業様とお客様の間で「この会社と出会えて良かった」という”血の通った繋がり”を広げていきます。そんな”元気の種”を世の中にどんどん撒いていきたい。
いずれは社員を５０名規模程に拡大して、その連鎖を日本全国４７都道府県に拡大していきたいです。今後も継続して会社、社員、お客様と全て血の通った繋がりとして大切に活動していきたいです。
お話有難うございます。会話の中でも人を大切にされる方だと感じました。ご経験から “血の通った人の繋がり “の可能性を感じ全国に展開される。企業の活性化を望む方は以下葛谷さんまでご連絡ください。
葛谷恵里香さんのプロフィール
会社：marca fellow 合同会社 代表
ウェブサイト：https://marca-fellow.com/
出身：群馬県、群馬大学 社会情報学部
