完全紹介制、経営者向けインタビュー

社長の華. JAPAN

矢野健太氏 株式会社 パンフォーユー 「冷凍パンを提供するプラットフォーム」

少年野球から京都大学アメフト部クォーターバックへ

✅ 起業前の学生時代はどの様な活動をされていましたか?

小学校の時は少年野球に打ち込んでいました。中学から硬式のシニアリーグに進み、いずれは地元の群馬県の強豪高校に行きたいと思っていました。ところが、中学2年の頃に肘を痛めた事もあり、また男4人兄弟の長男でしたが、弟の方が野球が上手く敵わないなと思った事などで、野球からは退きました。高校はハンドボールをやりつつ、勉強に打ち込んでまして、生徒会長も経験しましたが、その頃から組織を率いる憧れが芽生えてきました。

大学は京都大学に進み、縁あってアメフト部に入りました。その頃は運よく肘が治り、昔から投げるのが得意なのもあって、クォターバックのポジションで4年間を過ごしました。そこでオフェンスの中心として、自分の意志で投げてチームを率いる事に改めて面白さを感じ、その頃から、将来は自分のアイデアで陣地を進んで行きたい。世の中にインパクトを与えることをしたい。との思いが増してきました。

株式会社パンフォーユー代表矢野健太さん。飯田橋のオフィスにて。

電通時代からNPOへの転身。パン事業との出会い

✅ 大学卒業からパン事業を起業するまでの経緯を教えてください。

京都大学を卒業後は、電通に入社しましたが、当時、交通広告、電車の中ずりや駅などのメディア媒体を扱っていました。当時在職時代から、独立されているNPOなど、世の中にインパクトを与える方とお会いしてお話しする機会が多く、元々3〜5年後には、国連やNPO関連の事業にキャリアを移したいなとも思い、将来的に何かしらそちらの立場で働きたいと漠然と考えていました。その後、ご縁があった群馬県のNPO団体から機会をいただき、働く事になりました。

その頃に、NPO法人に対して資金や子供向けプログラムとしてパンを寄付してくれていた、パンメーカーの経営者との出会いが私にとって大きなターニングポイントとなります。その経営者からNPOで働いている理由を聞かれ、自分のアイデアや力で世の中に貢献したい。という私の考え方を伝えると、意気投合し、彼の会社のパン事業でも手伝ってくれ。と個人としてコンサルを請け負ったのが今に至るキッカケとなりました。

地方創生や食を考えていた中で、その繋がりで自分のモチベーションは更に高まり、食の中でもパン事業、さらに地方を含む全国をカバーできる冷凍パンで起業しようと決意したのです。祖父が内装系の事業をやっていたり、私の親族は会社経営してる人が多く経営に対しては身近に感じていましたが、幼少期から大変さも見てきていたので自分はしないかなと思っていましたが、気がついたら、私も起業していました。

パンを含めた “食” は会話を作る文化

✅ パンフォーユーのサービス内容を教えてください。

パンフォーユーは、パンの製造者、パンも消費者を繋げるプラットフォームを運営しています。主に3つ、1つ目が、個人宅向けのパンスクサービス、2つ目が、オフィス向けの福利厚生として冷凍パンを提供する事業、更に3つ目のパンフォーユービズとして、百貨店や飲食店などの法人向けに、パンECの構築、OEM的なパンの企画、運営から業務効率を図るビジネスシステムも提供しています。

お客様の声として、例えば、オフィス向けに提供してい冷凍パンでは、こんなに美味しんだ。オフィス内でのランチだとパターンとして偏りがちになりやすいですが、月替わりでパンの種類が変わって楽しい、社員間のコミュニケションがより盛り上がる、との声をいただいています。食事自体が会話を作る文化だと捉えていますので、それに寄与できているのが嬉しいですね。特定の美味しいパンを提供するより、月替わりなどのパンを通して、こういうパンがあるんだ。という発見や愉しみ、会話の話題を提供しています。

それ以外にも、全国パン共通券という、現在約500店舗ほどでお使いいただけるオンラインギフトを提供しています。2021の12月に開始しましたが、将来的には3年以内に全国3000店舗ほどには持っていきたいと考えています。

パン屋さんにおいて、純粋に知り合いに勧めたくなるほど美味しいパンとか、興味深いのストーリーがあれば、是非一緒に活動したいと思います。販売するチャネル、ブランド等はお店に合わせて独自に設定していきます。個人宅向けに届くパンスクサービスではベーカリーさんの個性に合わせて、今後もより多くの新しい顧客を創造していきたいと考えています。

パンは全国各地のベーカリーから直接送って頂いています。パンスクは1ヶ月程は日持ちします。解凍の仕方は、パンごとに記載されていますが、基本トースターなどで解凍します。パンスクでは今現在2万人のお客様がいるので、今後もっと増やしていきたいです。

お届けされるパンフォーユーで提供さえるパン。

2つの試練と、冷凍パンのニーズ拡大

 パンフォーユー創業から今までの経緯を教えてください。

起業後、大変な時期もありました。大きく2つの試練がありましたが、1つ目として、まだまだ途上ですが、冷凍パンが実は美味しいと。言われるまで相当苦労しました。実際食べてみるととても美味しいのですが、イメージとして冷凍パンはパサパサしているという先入観があり、それを払拭するのが大変でした。今でこそ美味しいパンは冷凍して届く。というコンサセプトに対して、アレルギーを示す方は徐々に減りましたが、以前は催事とかでも冷凍ものにお客様は寄り付かなかったです。ここ数年で大手の小売さんなどが、冷凍のクロワッサン等を展開することで、感度の高い主婦などの反応が向上して、ハードルを一つ超えてくれたかな。と感じますが、なぜ冷凍で食べる必要があるんだ、実はこんなに美味しんだ。と認識していただくまでは今でも苦労しています。

もう一つが、資金調達の面でした。ベンチャーキャピタルなど高級ベーカリー店が多い都心に住んでる投資家の方に、何でパンをわざわざ冷凍で群馬や栃木から取り寄せる必要はあるのか。を説明するのが、とても苦労しました。

設立が2017年で、それからこれらの様に苦労は絶えませんでしたが、パンスクが伸びていった背景は、もちろん巣篭もり需要で、美味しいものを自宅で食べたいというニーズが追い風になりました。しかし、それ以上に、パン屋さんのパンは取り寄せる価値があるほど美味しいよね。と気づいてくれている方が、ここ3年ほどで急増した。と感じています。

美味しくないと、通常だともちろん解約されますが、解約率はかなり少なく推移しているので、やはり取り寄せるほどの美味しさ、価値を感じて頂いていると思います。コロナ禍では、オフィス向けサービスは打撃を受けましたが、個人向けにもサービスとして用意していたのが大きかったです。2020年頃から、世の中の冷凍に関する感度が大きく変わってきた。消費者が冷凍に対して寛容になってきた。そう感じます。

資金調達も2020年以降パンスクの会員数、声が実績として積み上がったので、そこに対して良い評価をいただけました。6月に発表しましたが、直近の約6億円、累計では約10億円の調達をしています。直近ではKDDIファンド、キリンヘルスイノベーションファンド、株式会社ギフティーさんなどに入っていただき、資本提携で日清製粉さんにもご協力いただいていますので、更に切磋琢磨してサービスを充実させていきたいと思います。

パンフォーユーのパンはレンジとオーブンなどで解凍。

100年後も残る事業を作りたい

✅ 今後どの様なイメージで事業を進めていく予定ですか?

近い将来、例えば3年後までには、こういう形でパンが欲しい、より健康に配慮したパンなど、多様なパンに関する周辺ニーズにしっかり応えられるプラットフォームとして成長していきたいと思います。

ベーカリーさんに対しては、今はサブスク系でご一緒するのがメインとなりますが、それ以外で何か困ったらいつでも相談いただける立ち位置として、次の展開でご支援できるソリューションは用意してしていきたいです。安定した売上を作っていただく以外でも、様々な困りごとがあったりする、例えば、開業する際の機材や場所、生産管理などは個人で一人で解決しようとせずに、ITの力を活用して、より製造に集中してもらえるようなシステムなりサービスの提供をしていきたいです。ベーカリーさんに今までにない形で、やりがいを持ってもらえる事業や仕組みを更に提供していきたいです。ベーカリーさんからは、もっとこう言う形だったらやり甲斐が出る。などアイデアがあれば、どんどん言ってもらいたいです。そういう話ができると、とても嬉しく思います。

また、同じ働くメンバーに対してよく言うのは、「100年後も残る事業を作りたい。」と伝えています。一人ひとりが主体性を持って仕事に取り組み、この仕事は自分が手がけた案件、事業だ。と誇りに言ってもらえるように意識しています。今は社員は50人ほどですが、メンバーには、テーマを持つことに意識してほしい。こうしたい。こう言う世界を作りたい。こう言うことに携わりたい。と目標を持ってやってほしいですね。

弊社は、起業経験者が多く働いているのが特徴です。独立経験者が多い、自分で何かをやりたい。活躍できるのが魅力的だと思っています。これから社員になる方へのメッセージとしては、将来起業したい思いがある方にはいろんな形で経験できて、独立に近づけれるはずです。色々経験して知識を得て、それから開業したいと言うのが3名くらいは既に弊社で働いています。ぜひ、その様な方とは、一緒に働いてみたいと思います。

有難うございました!ご自身のアメフトのクオーターバックの経験から、チームに良いパスを投げ、今度は世の中にインパクトを与える事を戦略的に進んでいきたい想いが強く伝わりました。一度、パンフォーユーさんの冷凍パンの美味しさを是非試してみてください。

https://pansuku.com/

矢野健太さんのプロフィール

株式会社パンフォーユー 代表取締役社長

会社ウェブサイト. : https://panforyou.jp

出身地:群馬県太田市

出身校:京都大学 経済学部

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