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社長の華. BEAUTY

川端 健一氏 株式会社CK「和包丁 髙鳳( KŌHŌ )で伝統継承」

髙鳳( KŌHŌ )という和包丁を販売しています。 お客様はミシュラン三つ星のシェフから料理好きの素人の方まで幅広いですが、日本で一番クオリティの高いものをと心掛けています。

一流の鍛冶職人が打ち、一流の刃付職人が仕上げた和包丁は日本刀のように見た目が美しいですが、使って頂くと更にその真髄を分かって頂けます。

家系としては、先祖は姫路城あたりの武士でしたが鍛冶職人ではありません。私の幼少期は内向的で人と交わるのが嫌いであったためよく絵を描いていました。その反面、気の合う仲間とは積極的に漫画サークルを作ったりバント活動をしていました。

漫画映像の道に進みたくて芸大に入学。21歳で上京、料理好きで飲食店のキッチンでアルバイトをしていましたが、定職に就こうと、包丁の営業として外交員になったのが今の仕事の原点となります。

当時は売れれば何でもいいという販売員がほとんどの世界でした。それでも私としては自分の売上のためだけで売りたくない、作り手さんの気持ち、信頼関係を大切にしたいと思っていました。
本物にこだわり、嘘をつかず、表裏を作りたくない。包丁の作り手と料理人も作り手。この両端の方々を理解しながら繋いでいる仕事だと思っています。

川端健一さん

使うためには「研ぎ」が必要です。 新品の和包丁には研ぎが入っていないからです。 私たちは包丁と研ぎは両輪だという信念で最高の研ぎと共に包丁を販売しています。 近年海外からの観光客の方々に日本の包丁が人気なようです。 ほとんどが両刃の家庭用を購入されるのですが、中には片刃の和包丁を選ばれる方も増えてきたようです。 柳刃や出刃などですね。

ところが店頭で販売されている方で和包丁の知識がない方が圧倒的に多い。 まして研げる方が本当にいない。 研ぎを入れないで包丁を買って帰られても切れないので使えない。 ましてご自身で研ぐ方法も分からない。 ただの飾りになってしまいます。

和包丁は優れているが、このままでは作り手も減り衰退してしまいます。これをどうにか止めて伝承したいと思います。日本の技術である鍛造(たんぞう)した包丁には、職人の「技術」と「魂」と「歴史」が刻まれています。その値打ちあるものを後世に残したい。どの家に1本くらい持っていただき、実際に使って飾って欲しいと思います。

髙鳳( KŌHŌ ) 和包丁

アジアは比較的湿度が高く、日本の料理人は錆びない包丁を使いたがります。アメリカの西海岸などは湿度が低いため、錆びる包丁を是非使って欲しいです。包丁を研ぎと一緒に伝えていきたい。錆びる和包丁は、鉄と木と水牛の角でできた天然素材のものなので土に自然と還ります。ステンレスは加工品なので土に還りません。

私は不世出の名人研ぎ師の方と一緒に仕事をさせて頂いて来て、研ぎの理論や技法を教えてもらって来ました。 今はその研ぎを最高のクオリティを持った和包丁とともに日本ならず世界へも伝えて行く時だと考えています。

株式会社 CK 代表取締役
出身地 :兵庫県 姫路市

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