過去 – キャリア
――これまでのご経歴についてお聞かせください。
大学卒業後、システムインテグレーター企業に入社し、営業からシステム構築、プロジェクトマネジメントまで幅広い業務を担当しました。約15年間在籍する中で、大手流通・小売業界向けの大規模システム提案にも携わり、経営層へのプレゼンテーションを行う機会も多くありました。ただ、その経験を通じて『自分の提案が経営者の本質的な課題に本当に響いているのか』という疑問を抱くようになったのです。そこから経営そのものを体系的に学ぶ必要性を感じ、中小企業診断士の資格取得に挑戦しました。仕事を続けながら平日は1日5時間、休日は10時間以上の学習を重ね、二度目の挑戦で合格を果たしました。
資格取得後は、営業提案に深みを持たせることができたほか、副業として教育機関で教材執筆や講義を行う機会も得ました。その後スカウトを受け転職し、教育事業の運営に携わりましたが、経営環境の変化により職を失い、一時は建設現場で職人として働いた時期もあります。決して平坦な道ではありませんでしたが、あらゆる現場での経験が自らの視野を広げるきっかけになったと考えています。
転機となったのは、経済産業省系の「ドリームゲート」を通じた出会いでした。
そこでご縁をいただき、現在は補助金や融資といった分野を中心に中小企業支援に従事しています。これまでのキャリアは一見バラバラに見えるかもしれませんが、すべてが現在の専門家としての強みに結び付いていると感じています。私が一貫して大切にしてきたのは、『本当に相手に伝わっているかどうか』『自分にとって挑戦する価値があるかどうか』という軸です。今後もその姿勢を持ちながら、企業に寄り添った支援を続けていきたいと考えています。
現在 – サービス内容

――三浦さんの今の活動とサービス内容を教えてください。
私は補助金や融資の支援に携わっていますが、よくお客様から評価いただくのは「専門的な制度理解だけでなく、現場の技術やシステム開発そのものを理解している点」だと言われます。例えば「ものづくり補助金」を使ったシステム開発支援では、お客様が「こんな仕組みを作りたい」と要望を伝えてくだされば、私はすぐに具体的なイメージが湧きます。システムのバックグラウンドがあるため、専門用語を重ねなくても意図を把握し、必要な書類作成までスムーズに進められる。結果的にお客様の負担を減らせるのです。また、私は動物医療の分野にも強みがあります。動物医療は「人間医療に比べて10年遅れている」と言われますが、近年は高度医療機器の導入が進み、内視鏡や検査機器を用いた先進的な治療に挑戦する獣医師の方々が増えています。私はもともと機械好きで探究心が強く、医療機器にも大きな関心を持っているため、補助金を活用した導入支援には積極的に関わっています。先生方が「こういう手術をしたい」と語られると、その意図を理解し、申請の書き方まで具体的に提案できる。そうしたやり取りを通じて信頼関係が築かれていくのを実感しています。
当社「V-Spirits 総合研究所株式会社」は、起業支援を軸に幅広い業種をサポートしています。大企業から中小企業、さらにはこれから開業する個人まで、多様なご相談が寄せられます。共通して大切にしているのは「経営者に寄り添い、共に考える姿勢」です。ときにはクライアントのお店を訪ね、現場の声を聞きながら解決策を探ることもあります。制度や数字の裏側にあるのは、挑戦を続ける人の思い。その思いを支え、伴走することが私の役割だと考えています。
将来 – ビジョン
――今後、V-Spiritsとして描かれているビジョンについてお聞かせください。
当社が一貫して重視しているのは、「関わるすべての人に付加価値を提供し、満足を実感いただくこと」です。ご相談内容にかかわらず、「相談してよかった」「成果につながった」と評価いただける存在であり続けたい。これは創業以来、私自身の基本的な姿勢であり、組織運営の指針ともなっています。実際に、多くのクライアントから業務以外でも会食や意見交換の機会をいただくなど、専門的な支援にとどまらない関係性が築けている点は、大きな励みとなっています。
そうした基盤の上で、現在最も注力しているのがベンチャーおよびスタートアップ企業への支援です。私は、日本経済の新陳代謝を促し、成長の起点となるのは間違いなくベンチャーであると考えています。しかし現状、日本は欧米に比べ挑戦環境の整備が十分とは言えず、資金調達や人材確保において課題が多いのが実情です。したがって、我々の役割は単なる手続きや制度面でのサポートにとどまらず、事業戦略や資金調達に至るまで、起業家と長期的視点で伴走することにあると認識しています。
――そのビジョンの為にはどの様な方との関わりが大切とお考えですか?特に重要なのは、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルとの連携強化です。投資家サイドとの連携により資金供給システムを拡充し、挑戦する起業家に対して持続可能な支援体制を構築する。その結果として産業全体の底上げを図り、日本経済の競争力を高めることが可能になると考えています。
また、近年は学生や若手起業家の中から、初めからグローバル市場を見据えて事業構想を描く人材も増えてきました。彼らの挑戦は、日本経済の将来にとって極めて大きな意味を持ちます。当社としても、専門的知見を活かし、制度・資金・ネットワークの各側面から支援を提供することで、その成長を後押ししていきたいと考えています。
最終的に目指すのは、クライアントや関係者から「この企業と関わって良かった」と評価いただける存在であり続けることです。スタートアップの挑戦を促進し、投資家や支援機関との連携を通じて産業の新陳代謝を加速させる。その積み重ねが、日本経済をより強固で持続可能なものへと導くと確信しています。

三浦 高さんのプロフィール
V-Spirits総合研究所株式会社 代表取締役社長
▼ V-Spirits Group ウェブサイト
https://v-spirits.com/
▼ Facebook (三浦 高さん個人)
https://www.facebook.com/takashi.miura.169